俳優・シンガーソングライター京本政樹ファンサイト

「雪華」展示会体験記

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2005年9月某日 神奈川県某所
折しも台風通過中で小雨がぱらつき、所によっては歩むのが困難なほどの強風が吹き荒れる日。
いつもの道を通り、いつもの着付け教室へ。恒例の着物展示会。いつもと違うのはビッグゲストが来ていると言う事。エレベーターの横には「京本政樹 雪華コレクション」(うろ覚え)という看板が。会場となる教室は左隅に入り口があり、入ると右側の壁際に屏風と白い着物の人影。私はその人影が動かなかった為にマネキンかと思っており、その目の前を素通りする形で先生に挨拶したところ「後ろに京本さん、いらっしゃっているわよ」と言われ、振り向いたら京本さんが笑顔で手を差し出していました。うわあ本物だあと感動しつつ握手。眼がとてもキレイです。大きくて温かい手でした。て言うか体温高い?私(身長153cm)の目の前にあのお顔があったということはわざわざ屈んでくれたのでしょうか。優しいvご本人がお召しになっていた着物は白地に刀を細かく天の川のように散らしたデザインのもの。会場にあったノボリ(?)の姿のままです。

※ここからコレクションの描写になります。着物に詳しくない方にもわかりやすいように書いたつもりです。が。わたくし、習い事は技術と感性だけでやっており、知識は二の次になっております(反省)。従って、その道の達人の方には疑問に思われるところもあるかもしれませんが何卒ご容赦の程を。

会場には小紋(普段着)、訪問着(準礼装)、色留袖(礼装)の仮縫いをしたものが衣紋掛けに吊るしてあり、反物状のものが畳の上に置いてありました。その他にもベロア調のバッグ&踵に雪の結晶のチャームの付いた草履、帯揚げ(帯の上部に締める布)、帯締め(帯を直接締める紐状のもの)、華が浮き上がるような布地に黒と紫あるいは赤のムラ染めのショール。ショールは洋服に合わせてもすてきですね。いずれもカラーヴァリエーションがあります。いつもはBGMに「矢沢○吉」がヘビロテ中の教室も、今回は「必殺仕事人」です。これは教室のものかしら・・・

試着をする人の前には姿見の鏡、着付けをするのは会場に控えている作務衣の男の人です。京本さんが試着をしている人の傍に行って、合わせ方のアドバイスをしています。着物は帯や帯締め・帯揚げの色の合わせ方によって違うし、同じ着物でも着る人によって雰囲気が違いますからね。
着物の柄には桜、雪、組紐と鈴、刀、等々。京本さんがお召しになっている着物の色違いで藤色、黒などがありました。色によって刀の部分が白抜きだったり、柄の部分に色が乗っていたりと地色に合うように工夫されています。
私も先ずはBGMと一緒に「恋曼荼羅」を口づさみつつ柄を選んでから色合わせ。色違いのものを互い違いに合わせて色目を見ていると「そっちの方がいいんじゃない?」と京本さん。選んでくれたほうを着てから帯合わせをしている間、京本さんは会場内の着付けをしている人のところを回遊。帯を締め終わった頃、京本さんが戻ってきて姿見に手を掛けながらじっと見ています。うわ~緊張する!帯締めを締める時には京本さん手ずからいくつか選んで持ってきてくれました。色目を見る為に帯に当ててみるのですが、これもわざわざ京本さんがやって下さいます。帯の辺りに京本さんの手が。色白―い。長くて骨ばった指はやはり男の人です。京本さんファンなら血圧急上昇しそうですね。

着物は黒に近い赤の地色に左半身の肩口から裾まで垂れ下がる鈴の付いた組紐(仕事人Ⅴで竜が最初に使用していたものかな?)の図、黒地に金と赤と紫の葉と華が散りばめられた帯、赤の帯揚げ、黒と赤の2本を使った帯締めを締めました。八掛(歩いていると見える裏地の部分)は赤。コントラストのはっきりした粋なコーディネイト。着物は色違いで紫がありました。カッコいいです。欲しいなー。師範方も絶賛です。が、先生が苦笑しながら「ちょっと堅気に見えないわねえ・・・」とな。堅気に見えないのは私の面構えのせいですよきっと。

そしてその姿のまま「雪華」のロゴが入った屏風の前で京本さんと2ショット写真。京本さんが私の両肩に手を置いてニッコリ。私はその右隣に立ちながら、彼の帯の部分(お腹です)を見ながら「やっぱりかなり巻いているよなあコレは」とか思っていました。女性が寸胴にしないといけないように、男性の着物はお腹がある程度出ていないと上手く着られないのです。時代劇とかで見る限りではよく分からなかったのでちょっと見てしまいました・・・見るところが違うだろ!というツッコミは覚悟です。私は京本さんとは一回り以上年齢が違うのですが、写真を見た先生が「兄妹くらいにしか見えないわねえ」と言っていました。そうですね、46にはとても見えません。ハッ☆まさか姉弟の意味で言ったのではないですよね先生!私が始めて京本さんを見たのは20年以上前になりますが、あまり変わったという印象がありません。当時も小学生ながらに「見たこと無いくらい綺麗な男の人だなあ」と思っておりました。

ポラロイドで撮影した写真に京本さんがサインをさらさらり。受け取るときに「必殺仕事人、小学生の時に見てました」と私が言うと、「小学生かあ・・・」とちょっと苦笑しながらおっしゃっていました。その流れでゲームCMの話になり、「必殺 裏家業」のゲームCMを見せて頂きました。ご本人からゲームの簡単な説明が。最近の中高生は自分の時代劇姿を知らない、というような事をおっしゃっていました。そうなんだ?私は時代劇が好きなのでむしろそちらの方に出て頂きたいのですが、そうおっしゃるということは時代劇の減少に伴って出演が減っているのでしょうか・・・ファンには寂しい限りです。会場にあった写真集を見ましたが、あれから20年以上経っているとは思えません。今すぐにでも「組紐屋の竜」が復活できそうです。なんだか普通にお話してしまいましたがバラエティ等で見せる顔とは違う、落ち着いた素敵な大人の男性という感じでした。オフィシャルなイベントではあり得ない(と思うのですが)のではないでしょうか。CMを座りながら見ている私の後ろに普通に京本さんが立っているのですよ!不思議な気分・・・

横からスッと紙袋を持った男の人が寄ってきて「すいません、色紙にサインを・・・」と言っていました。着物をお買い上げの方へのプレゼント用かな?いいな~、なんて。これだけ近くでお話して写真も一緒に撮ってもらって、とっても贅沢なのは分かっているのですが。でも欲しい・・・!

開催日が平日の2日間、オフィシャルな開示なども無いようですから、着付けをされている方、着物になじみのある方でないとなかなか縁が無いイベントではないでしょうか。会場となっている着付け教室のビルの地下1階(!)に看板が出ていましたが、表を歩いている人が気が付くかと言うと・・・余程気まぐれな人でないと気が付かないと思います。しかし着付け教室があるようなビルの入り口やエレベーターの辺りを、気を付けて見ていればこのイベントに遭遇できるかもしれません。
朔良

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