俳優・シンガーソングライター京本政樹ファンサイト

CSファミリー劇場「牙狼<GARO>スペシャル~白夜の魔獣~」

2006年12月15、22日放映

スタッフ

原作・総監督:雨宮慶太
脚本:江良至
設定:田口恵
アクション監督:横山誠
VFXスーパーバイザー:小坂一順(オムニバス・ジャパン)
OP曲「Theme of GARO」:TRY FORCE、JAM Project
ED曲「オーロラの下で」:GARO Project

キャスト

冴島鋼牙[黄金騎士ガロ]:小西大樹
涼邑零[銀牙騎士ゼロ]:藤田玲
山刀翼[白夜騎士ダン]:山本匠馬
邪美:さとうやすえ
阿門法師:麿赤児
我雷法師:角替和枝
鈴:柴本優澄美
ホラー・アオムシ:こしげなみへい
ザルバ(声):影山ヒロノブ
シルヴァ(声):折笠愛
ゴルバ(声):緒方賢一
冴島大河:渡辺裕之
冴島りん:田代純子
ゴンザ:蛍雪次郎
コダマ:マーク武蔵
御月カオル:肘井美佳
暗黒魔戒騎士バラゴ:京本政樹(特別友情出演)
ほか

あらすじ

黄金騎士牙狼こと冴島鋼牙は、暗黒魔戒騎士との死闘を終えた後、御月カオルと別れて北の管轄を守っていた。
ある時、男に絡まれている鈴(りん)という少女を救った鋼牙は、彼女が魔戒法師の卵で、死んだはずの阿門法師から自分に会うよう言われて訪ねてきたことを聞かされる。鈴の言うことを信じて屋敷に連れ帰ると、彼女の言うとおり、霊界から阿門法師が現れ、魔戒樹に閉じ込められ眠ったままの邪美を救ってほしいと頼んできた。邪美を救うべく魔戒の森へ向かった鋼牙は、鈴に案内されるうち、幼い頃亡くした母や、邪美のことを思い出す。
その頃、太古の魔獣レギュレイスが千年ぶりに覚醒し、人々を襲っていた。
カンタイの地に入った鋼牙は、鈴の兄で魔戒騎士の山刀翼に行く手を阻まれるが、我雷法師に救われ、鈴の力で魔戒の森へ入ることができた。 己の情念が作り出した幻影を断ち切り魔戒樹の中へ突入した鋼牙は、魔戒樹の妨害に打ち勝ち、邪美を救い出すことに成功した。
再会を喜んだのも束の間、皆既日食の夜には「天魔降伏の儀」が行われることになっていた。この儀式は、レギュレイスがホラーを復活させるために張った決壊を魔戒騎士が鷹麟の矢で破るものであり、成功すればホラーの野望を阻止できるが、反対にホラーの手によりそれが地に突き立てられれば世界は永遠の闇に支配されるという諸刃の剣であった。
天魔降伏の儀を成功させレギュレイス一族による世界征服を阻むため、銀牙騎士ゼロこと涼邑零もカンタイの地を訪れ、鋼牙や翼、復活した邪美らと共に無数のホラーからこの世を守るため立ち上がった。

京本ファン的みどころ

2005年10月〜2006年3月にテレビ東京系深夜ドラマ枠で放送された、ハイパーミッドナイトアクションドラマ「牙狼<GARO>」が、2006年の冬、CS放送のスペシャルドラマ「白夜の魔獣」として2週に渡る前後編で復活しました。
まず、TVシリーズでお馴染みの冴島鋼牙とザルバ、涼邑零とシルヴァ、ゴンザという人気キャラクターたちをはじめ、雨宮慶太監督がデザインするレギュレイスをはじめとしたホラーの姿はTV編以上の不気味さを醸し出し、ビル下りアクションなど驚異のVFXや、横山誠監督による凄まじい生身アクションも健在です。
また今回、TV編ではあっけない最期を迎えた邪美が復活し、物語の中心となっていきますが、加えて、白夜騎士ダンに変身する山刀翼と妹の鈴など魅力的なキャラクターが初登場し、復活した邪美とともに物語の中心になっていきます。
物語全般を通しての主題ですが、TVシリーズ同様、「守りし者」という大きなテーマは変わっていません。
魔戒騎士であるが故に「情」を捨てていた翼は、初めは鋼牙と対立していますが、鈴という一人の少女のために笑顔を取り戻し、鋼牙とも理解し合うようになります。また、鋼牙自身も、忘れていた母のことを思い出し、最後はイタリアから帰ってきたカオルと再会してお互いに大切な者への気持ちを確認し合います。前半、世界を闇で支配しようと動き出すレギュレイスの不気味さから一変して、後編は人間同士の愛という感動的なテーマに戻ってきてクライマックスを迎えます。

そして京本ファン的見所ですが、前編で鋼牙が邪美を救うため魔戒樹に立ち向かう場面では、コダマ、零、大河、カオル、そして京本さん演じるバラゴが幻影として現れます!実際には存在せず、鋼牙自身が作り出した情念から生まれたというこのシーンですが、お馴染みの黒コートにグレーのカラコン、本編より明るい髪色と、どこか妖艶さが倍増したように見えるバラゴ様の姿はまさに人間離れして「幻影」のような美しさです。幻影と言えど「それで強くなったつもりか…?」と冷ややかな笑みを浮かべながら剣を突きつけてくる姿には背筋が凍りました。京本さんご本人が登場するのは、前編のこの場面のみですが、この場面を見ただけでも、牙狼スペシャルを見てよかったー!!と喚きながら喜びました(笑)
そして後編、物語が感動のラストを迎えた後には、本編を見ていた方ならご存知、京本政樹プロデュースのユニットGARO Projectが歌う「オーロラの下で」がエンディングテーマとして流れます。この曲は「白夜の魔獣」のために京本さんが書き下ろしたもので、既に「赤いバラ」のカップリング曲として一曲まるまる聴いてしまっているせいか、感動のコーラス部分が来るのが少々あっけなくて、せっかくのスペシャルなのだからもっとじっくり流してくれたらもうちょっと感動したのになぁいう気持ちにもなったのですが、鈴という魔戒法師の卵の少女のおかげで白夜の下で皆が笑顔を取り戻し、最後に鋼牙とカオルが再会する温かい場面にこの曲はぴったりマッチしていて、改めて京本さんの音楽の才能に惚れ直してしまいました。初めてスペシャルを見る人にも十分楽しめると思いますが、やはりテレビ編からの視聴者には特に嬉しいサービス満載の作品だったのではないでしょうか。

文:竜歌

赤いバラ/オーロラの下で

  • アーティスト:GARO Project
  • レーベル:Tricycle ENTERTAINMENT( 2006-11-22 )

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