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NHK連続テレビ小説「ちりとてちん」

2007年10月1日〜2008年3月29日まで放送されたNHK連続テレビ小説
NHK大阪放送局制作

スタッフ

制作統括:遠藤理史
脚本:藤本有紀
結髪:辻野里美、八木光彦
落語指導:林家染丸
音楽:佐橋俊彦
ピアノ演奏:松下奈緒

キャスト

和田喜代美;貫地谷しほり
父・正典:松重豊
母・糸子:和久井映見
叔父・小次郎:京本政樹
祖父・正太郎:米倉斉加年
祖母・小梅:江波杏子
弟・正平:橋本淳
和田秀臣:川平慈英
和田静:生稲晃子
和田清海:佐藤めぐみ
和田友春:友井雄亮

徒然亭草原:桂吉弥
徒然亭草々:青木崇高
徒然亭小草若:茂山宗彦
徒然亭四草:加藤虎ノ介
熊五郎:木村祐一
散髪屋・磯七:松尾貴史
竹谷修:渡辺正行
緒方奈津子:原沙知絵

徒然亭草若:渡瀬恒彦
鞍馬太郎/竜雷太
五木ひろし:五木ひろし
ナレーション:上沼恵美子

あらすじ

何事も後ろ向きに考えてしまう和田喜代美は、9歳の頃、父・正典、母・糸子、弟・正平とともに、福井県小浜市に引っ越してきた。新しい家は、父の実家で、伝統的な塗箸職人の祖父・正太郎と、元芸者の祖母・小梅、独身で定職にもつかない叔父・小次郎が暮らしていた。小梅と小次郎は一家を歓迎するが、正太郎だけは10年前に塗り箸の修行を捨てて家を出ていった息子・正典を許しておらず、一家に気まずい雰囲気が流れる。

喜代美は新しい学校で同姓同名の和田清海に出会うが、彼女は美人で成績優秀、何事にも優れていて学校で一目置かれる存在だった。同じ名前の彼女と比較され、喜代美は徐々に脇役的な存在になっていく。クラスでは、華やかな清海をA子、喜代美はB子と呼ばれるように。本当は脚光を浴びたいのに、どうしても日陰の存在になってしまう喜代美。
「おまえはぎょうさん笑え…」―祖父の最期の言葉を守って生きようと、後ろ向きな自分の人生を180度変えるために、喜代美は父の反対を押し切って一人大阪へ向かった。

どこか天然で個性豊かな家族、大阪で出会った落語家たちや、居酒屋に集まる人々、その他たくさんの人の温かい人柄に触れながらヒロイン喜代美が女流落語家を目指す、笑いと感動の人情物語。

みどころ

このドラマの脚本は、京本政樹ファンにはお馴染みでしょう、NHKよるドラ「愛と友情のブギウギ」を書かれた藤本有紀さんが担当されています。
「〜ブギウギ」での京本さんは口数少なく、感情を伝えるのが下手で、常にトラブルメーカーの桜井武男という役を演じられました。今回の「ちりとてちん」でも、やはりトラブルメーカーの役ではあるのですが(笑)、武男と正反対で非常に明るく楽天的で、しょっちゅう何か企んではまるで子供の悪戯のようなことをしてトラブル(というほどでもない)を起こし、色んな人に迷惑をかけまくる・・・でも根はとても優しく、いつもヒロイン喜代美の味方をしてくれる・・・ちょっと可愛らしくて「憎めない叔父さん」。ご本人がトーク番組でも仰っていましたが、一言で現すと「アホか!」という役です(笑)
茶の間で家族と一緒に普通にご飯を食べる京本さんとか、アロハシャツに麦藁帽子姿で遊び人な京本さんなんて、誰も見たことないと思いますし…。「必殺仕事人」や「高校教師」など闇の部分を演じることの多かった京本さんのイメージを180度覆すような珍しい役だと思います。
長年のファンの方にとっても新しい京本さんを見ることができる作品です。

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それから、これは番組についてのみどころですが、このドラマはお話そのものが色々な落語の設定と絡めて書かれていますので、上方落語がお好きな方はより一層楽しめると思いますし、登場する小道具の一つ一つにも何かのヒントが隠されていることも多いので、落語には詳しくないんだけど…という方にとっても息をつく暇を与えません。何気ないシーンでも一捻りあって思わず笑ってしまう台詞、風変わりで愛すべき登場人物たち、15分の中に色々な「面白さ」が凝縮された作品です。

文&絵:竜歌

ちりとてちん 完全版 DVD-BOX I 苦あれば落語あり(4枚組)

  • 販売元:VAP,INC(VAP)(D)( 2008-06-04 )
  • 時間:720 分
  • 4 枚組 ( DVD )

ちりとてちん 完全版 DVD-BOX II 割れ鍋にドジ蓋

  • 販売元:VAP,INC(VAP)(D)( 2008-06-25 )
  • 時間:735 分
  • 4 枚組 ( DVD )

ちりとてちん 完全版 DVD-BOX III 落語の魂 百まで

  • 販売元:VAP,INC(VAP)(D)( 2008-07-25 )
  • 時間:810 分
  • 5 枚組 ( DVD )

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