俳優・シンガーソングライター京本政樹ファンサイト

TBS「水戸黄門 第24部」第7話『だんごを盗ったお姫様』

スタッフ

制作:逸見稔
プロデューサー:五十嵐通夫 大庭喜儀 山田勝
原作・脚本:葉村影子
題字:朝比奈宗源
特技:宍戸大全
撮影:萩屋信
照明:伊勢晴夫
監督:高倉裕二

キャスト

水戸光圀:佐野浅夫
佐々木助三郎:あおい輝彦
渥美格之進:伊吹吾朗
かげろうお銀:由美かおる
柘植の飛猿:野村将希
うっかり八兵衛:高橋元太郎
静香:伊織静香
名張の翔:京本政樹
妙姫:三浦理恵子
内田大炊介:誠直也
赤淵外紀:南原宏治
金栗屋:山田吾一

解説

本家水戸黄門に名張の翔登場!前シリーズで人気を博した名張の翔が、なんと本家水戸黄門にゲストで登場しました!
本家水戸黄門の今回の旅は、薩摩への世直し旅。
薩摩藩次席家老、堂園弾正は、海賊の頭領との噂のある御用商人、大隈屋と結託し、抜け荷を働き私腹を肥やしていた。また、藩主が病に倒れているのをいい事に、側室お欄の方と藩政を思いのままに牛耳ろうとしていた。藩の危機を感じた国家老、伊織頼母は、娘静香を水戸のご老公の元へ旅立たせるのだった。
という事で、薩摩までの前半は静香役の伊織静香を伴っての旅。追っ手の目を眩ませる為という男装があまり役に立ってない気もしますが(だってバレてるし)、それはともかく、それだけ追っ手が強いという事らしい。そういう訳で追っ手は強いみたいです。何しろ顔からして怖いです。南蛮、天竺あたりでも恐れられているらしい、海賊・阿修羅の幻鬼一味。海賊だからでしょうか?異国風の衣装に歌舞いたメイクで、怖さを出しておりました。
また、最終回が通産777回目になるという記念のシリーズのため、北海道と沖縄を除く全ネット局サービスエリアを必ず一度は通るということで、旅のルート決定が大変だったそうです。

本家・水戸黄門2回目の登場となった本作、そのカッコよさに益々磨きがかかります。

団子を盗ったお姫様は、三浦理恵子演じる妙姫。藩主・本田忠国(平井昌一)の病のため、お国入りした妙姫がご城下の特産品、革細工の手文庫を見たいとお城を抜け出した事から、物語は始まります。
浪花を出立したご老公一行は、為替待ちに助三郎を残し、播州姫路のご城下に到着します。姫路と言えば白鷺城。白鷺に例えられる美しいお城は『天下の名城』と呼ばれ、白漆喰の美しい姿を現代にまでとどめ、世界遺産にも指定されている日本一の名城。時代劇ではよく江戸城としてその美しい遠景を使用されます。その白鷺城を遠目にご城下を行くご老公一行は、乱暴な人足が引く大八車に突き飛ばされた商家の婦人を助けます。この婦人は革細工の小間物問屋・市川屋のおかみ・おとせ(佐野アツ子)。助けた礼にと、ご老公一行は市川屋に宿を取ります。
一方、端女の衣装を奪い、城を抜け出たお姫様は団子を食べて料金を払いません(笑)そこへ通りかかった助三郎が仕方なく料金を払うと「苦しゅうない」とまるでお姫様のような振る舞い(お姫様なんですが)。不審に感じた助三郎が同行すると、どこからともなく刺客の姿が。
城主・本田忠国の病を幸いと、商人・金栗屋と結託し私腹を貪る次席家老・赤淵外紀は更なる権力を握ろうと側室・お甲の方と通じ、その子亀丸を跡継ぎに据えようとたくらみ、邪魔になる妙姫暗殺を画策するのでした。命を狙われた助三郎と妙姫は身を隠します。
城内では、赤淵一派のたくらみに気付き、妙姫の身を案じる家老・内田大炊介が、姫様付きの女中・弥生(丸山ひでみ)を密かに市川屋に遣わします。その女中・弥生にも伸びる悪党の魔の手。危うい所に名張の翔が登場します!

危機一髪に颯爽と登場する姿はまさにヒーロー。「お女中を狙うとは、曰くありそうな忍びだな。」と気障な台詞も相変わらず、ほんとにカッコいいのひと言です。
前回でも登場シーンで同じ音楽が掛かっていましたが、この音楽(弥七が登場するときに掛かるヤツですね)、京本さんに似合います。やはりトランペットが似合う人なんでしょうか?ゾクゾクするほどです。

危うく難を逃れた弥生に頼まれ、翔と合流したお銀と飛猿は市川屋へ向かいます。全てを察したご老公は、悪人退治に乗り出しますが。相次ぐ失敗に業を煮やした悪党は、一気に藩主暗殺を企てるのでした。

今回は出番が少ないながらも、ここぞというタイミングで登場する場面は、このシリーズの本家・風車の弥七並み。しかもその決まり具合は爽快感抜群です。
危機一髪に、いつもなら赤い風車が飛んできますが、今回は真っ赤な独楽。しかも赤いマフラーつき!
その後に続く京本さんの華麗な殺陣に、最後までカッコいい〜とどっぷりハマって見る事請け合いです。
2回目の登場にして、すっかりお馴染み感が漂う名張の翔。今後の更なる活躍に期待が持てる本作でした

文:桂

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