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日本テレビ 火曜サスペンス劇場「花婿は殺人者」

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1988年6月7日に火曜サスペンス劇場で放送されたサスペンスドラマ

スタッフ

原作:小林久三
脚本:南部英夫
監督:山根成之

キャスト

鮎川十糸子:三田寛子
三上静夫:京本政樹
伊吹絹江:高樹澪
今村隆之:誠直也
ほか

解説

2005年に10年ぶりに復活した、火曜サスペンス劇場の人気シリーズ”六月の花嫁”。読んで字の如く、ジューンブライドを控えたカップル に絡む殺人事件を扱ったシリーズで、1986年〜1995年まで毎年製作されていました。
京本さんが出演された1988年は、三田寛子・京本政樹ペアを皮切りに、柏原芳恵・田村亮、松本伊代・新藤栄作、浅野ゆう子・田中健と80年代初頭を彩ったアイドル 達が可憐な花嫁姿を披露し、話題を呼びました。

鮎川十糸子は、森林局に勤める恋人・三上静夫(京本政樹)との結婚を間近に控え幸せな日々を送っていた。挙式まで1週間を迎え、田舎から上京してきた両親に式場と新居を案内したその夜、部屋に戻ると 見知らぬ女の死体が転がっていた!?十糸子には女との面識はなく、合鍵は恋人である静夫以外には渡しておらず、犯人は何故、どうやって十糸子の部屋に侵入したのか不可解なことばかり。 更に、数日前から十糸子は常に何者かの視線を感じており、事件直後から脅迫めいた電話に悩まされることになる。
恋人の静夫に相談するも、素っ気無い返事が返るばかり。そんな中、当の静夫が重要参考人として警察に連行されることに。
実は被害者と面識があった静夫は、被害者に脅されていたのだという。犯行時刻、静夫は1人で映画を見に行っており、 アリバイがない。果たして本当に彼が犯人なのか?
恋人の無実を証明するべく、十糸子が立ち上がる。

1ヶ月前に放映された「L特急さざなみ7号で出会った女」に引き続き、2ヶ月連続主役での出演となったこの作品。もしかして、やっぱり犯人なのか?とやきもきさせられるのは前回と同じですが、 この役ではまたひと味違った面が見られます。
森林局の役人という一見エリートな役柄ですが、静夫という人物は恋人にも「見かけは優男ですが、ちょっぴり浮世離れした男性」と形容されるとおり、ちょっぴり変わり者。 何しろ「世の中で面倒なことはやりたくない」と豪語するとおり、服装も野暮ったく車の運転免許さえももっていないダメダメぶり。
かと言って決して根暗なタイプでもなく、話す口調はけっこう軽く、全体としては爽やかな印象の不思議な魅力を持つ男性です。
今までにもこの先にも、ありそうで実はなかったこういう役どころ。かなり新鮮です。
特に、事件について十糸子に相談され、適当に相槌を打ちながらもひたすらポップコーンを食べるシーンは必見。もごもご食べ続ける手つきはもちろん、十糸子になじられた時の キョトン、とした表情はちょっと他ではお目にかかれない貴重なカットです。
このシーンに限らず、ちょっとした細かな仕草はあちこちで見られ、個人的には取り調べ室を出る瞬間の 煙草を使ったとある仕草もお薦めです。

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話の展開としては、意外なところで見つかる綻びや、十糸子達が事件に巻き込まれていくきっかけは、今の時代でも充分あり得ることだけに、思わず普段の行動を振り返ってしまいます。

また、朝・昼・夜、自宅、オフィスの別なく常に十糸子の耳に光る大きなイヤリング、コンサバティブ、お嬢様ファッションという単語そのもののような衣装等、バブル絶頂期ならではを感じさせる 装いと、エンディングを飾る杉山清貴の、これまた時代を象徴する透明感溢れる歌声も、密かな見どころ・聴きどころです。

ラストは、この時代本当によく見られた華麗な新郎姿をたっぷり堪能できるオマケつき。
新郎姿は若い時代の特権ですが、久しぶりにこの作品を見返してみて、今の京本さんの新郎姿というのも きっと違った魅力があって見てみたいな、とふと思いました。
もしくは、花嫁の父という姿も想像出来ないだけに、いつか見てみたいものです。

文:紫苑
絵:だんな

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