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松竹「塀の中のプレイ・ボール」

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1987年11月21日公開の映画(松竹)

スタッフ

原作:安部譲二
監督:鈴木則文
脚本:鈴木則文 掛札昌裕

キャスト

水田順一:草刈正雄
加納侠道:ジョニー大倉
川崎健太:京本政樹
中島達:森山潤久
竿師段平:松澤一之
山根務:黒田アーサー

解説

安部譲二氏のベストセラー小説『塀の中の懲りない面々』の映画化大ヒットを受けて製作された、懲りない面々シリーズ第2弾。
刑務所内で囚人達の余暇として行われている野球(ソフトボール)を題材に、囚人達と看守たちの駆け引きバトルを、登場人物それぞれのエピソードを織り交ぜつつ、コメディータッチで描く本作は、 前作以上の面白さ。
前科21犯(!)人生の大半を刑務所で暮らす、いわば刑務所の達人である主人公・水田順一役の草刈正雄を筆頭に、囚人仲間にジョニー大倉、ガッツ石松、伊 武雅刀、野坂昭如ら。対する看守には山城新伍、安岡力也ら出演者も役柄に劣らぬ個性的な面々がズラリ。次々と巻き起こる騒動にゲラゲラ笑いながらも、最後 は何とも清々しく、ちょっぴりほろりとさせられる爽やかな作品です。
画面を通して伝えられる日頃決して知ることのない、刑務所内の様子はなかなか興味深く、塀の中という閉鎖的な空間ゆえに生まれる囚人達の連帯感・友情には思わず、「男同士っていいなぁ」と感じてしまうほど。
2ストライクで三振、3ボールで四球など、刑務所ならではの珍妙なルールとアイディアも楽しく、劇中何度も登場するソフトボールシーンは見ごたえ充分。当 時、現役を引退されたばかりだった、浪花の春団治こと元・阪神タイガースの名物男・川藤幸三氏が、現役時代さながらの見事なバッティングを披露されている のも、野球ファンには嬉しい隠れた見どころです。

さて、この作品で京本さんが演じたのは草刈さん扮する水田の小学校時代の同級生・川崎健太。小学校時代は、共に日が暮れるまでボールを追いかけた野球仲間の2人が偶然再会したのは、なんとオカマ・バー!
そう、この映画では若かりし頃から時代劇やサスペンスなどで度々”女装姿”を披露してきた(笑)、京本さんの本格的なオカマ姿が拝めるのです。
黒いドレスに大きな髪飾りとシルバーの豪華なアクセサリーで身を包み、情感たっぷりにピアノの弾き語りでバラードを歌い上げる様は、切ないまでの美しさと妖しい色気がたっぷり。
続く健ちゃん(笑)曰く順ちゃんと昔話に花を咲かせるシーンでは、派手なマニキュアを見せつけての手つきも艶かしく、口調からちょっとした仕草まで実に見 事な堂に入ったオカマぶり。まさにノリノリ状態で演じておられる様子がひしひしと伝わってきます。

そんな健ちゃんが、刑務所内では一転して”頬かむりで草むしり”をしている姿は、順ちゃんならずともびっくり!!何とも人生の悲哀を感じさせるこのシーン、短いながらも必見です。
また、劇中キャッチボールに興じる京本さんと草刈さんの何とも楽しそうな様子にも注目です。
映画全体での京本さんの登場シーン自体は、かなり少ないのですが(^^;;、インパクトの強さは折り紙つきな本作、野球好きな方はもちろん、そうでない方にも楽しめる1本です。

文:紫苑

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